物書庵藤一週記帖(137号)「源氏物語千年紀」
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
源氏物語千年紀
物書庵藤一週記帖 137号(2008.5.3)
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
八十八夜もはや過ぎ、五月五日は、二十四節気の一、立夏。鉢植えのチ
ャノキがことしはとても元気で、わが家でも新茶摘みができそう(笑)
なほどだ。ハゼノキもキキョウも、新緑がなんともいえず美しい。
主人公・光源氏の人生、なかでも恋愛の喜びと苦悩を描いた王朝文学の
最高傑作とされる『源氏物語』。作者自身の『紫式部日記』から、寛弘
五(1008)年には宮中で読まれていたことがうかがえるという。そこで
今年を「源氏物語千年紀」ととらえ、京都を中心にさまざまなイベント
が組まれている。六月八日(日)まで京都府文化博物館で開催中の「源
氏物語千年紀展〜恋、千年の時空(とき)をこえて」もそのひとつだ。
『更級日記』で、著者・藤原孝標の女は十四、五歳の頃の思い出として
こう書いている。「この源氏の物語、一の卷よりしてみな見せ給へ、と
心の内に祈る」。ふとしたきっかけで、をばなる人から源氏の五十餘卷
を贈られ、「源氏を、一の卷よりして、人もまじらず、几帳の内にうち
臥してひき出でつゝ見る心地、后の位も何にかはせむ。昼は日ぐらし、
夜は目のさめたるかぎり、火を近くともして、これを見るよりほかの事
なければ」と、無我夢中になって読み耽ったというのだ。
たしかに物語でも日記でも、この列島の古典文学で、『源氏物語』の影
響を受けていない作品はほとんどないといっていいのかもしれない。こ
の三、四月と京都へ行った感じでは、まったくといっていいほど盛り上
がっていないようだったが、マア、秋に入ってからか? 『源氏物語』、
愚庵にはなんとも取っ付きにくいのだが、せめてこの展覧会は観てみた
いと思っている。
皐月雨 明きらけし地を 被うなり(藤一)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「物書庵藤一週記帖」137号――源氏物語千年紀
●編集・発行:<物書庵藤一>松見 藤一
ご意見/ご感想は t_matsumi@nifty.com まで。
●配信登録・解除はこちらでお願いします。
「まぐまぐ」 http://www.mag2.com マガジンID:0000085283
「melma」 http://www.melma.com/ マガジンID:m00058300
「メルマガ天国」http://melten.com マガジンID:10468
※このメールマガジンは、インターネットの本屋さん「まぐまぐ」
「melma」「メルマガ天国」の配信システムを利用しています。
|