南紀白浜くろしおメール〜ひと、まち、元気〜【72号】2008.4.6
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南紀白浜くろしおメール〜ひと、まち、元気〜【72号】2008.4.6
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発行は隔週の毎土曜日です。
Mahalo!
▲▽▲INDEX▲▽▲---------------------------------------------
★内容【1】…立谷誠一コラム
★内容【2】…耳寄り情報
★内容【3】…「ありがとう」コラム
★内容【4】…素甕先生、熊翁を語る(宮本惠司氏)
★内容【5】…編集後記
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★内容【1】立谷誠一コラム
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<上海紀行文> 2008.01.27
所用があり、初めて上海へ行ってきました。その感想です。
今、中国は活況を呈しており、上海でも建設中の建物が目立ちます。
発展と共に道路が整備され、一般道でも高速道と勘違いするほどである。
聞けば、地価が高騰しており、昨年の2倍、3倍の値が付いているとの事である。
そんな話を聞きながら車は埃まみれの道路を走り続けます。
交通マナーはお世辞にも良いとは云えない。横断歩道を大勢の市民が渡っている
所へ自動車が入り、隙間を見ては走り去ってしまいます。
日本ではまず考えられない。それと、クラクションの多用である。
通訳を務めてくれた息子の友人に聞くと、一応上海市では禁止となっている
との事である。そして車の窓から平気で唾や痰を飛ばしている姿には
閉口してしまった。何とも後味の悪い思いが残り続けた。
上海市内の中心街においても路面は傷んでいるが、これは一面仕方のない事である。
我々の国においても、高度成長期において、そうであったと思う。
市内観光をした「ワイタン」では観光客も多く、楽しんで歩いた。
前面を流れる川・・・には驚く程の数の運搬船が川の上流に向けて進んでいる。
それも相当の速さである。その迫力ある動きに観光客は釘付けである。
また、川の透明度は悪く、お世辞にも綺麗とは言えないが、何だか不思議な
魅力がある。それが、こうして大勢の人々の心を捉えて離さないのだろう。
<続く>
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★内容【2】…耳寄り情報
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第40回砂まつり大会が5月25日(日)に白良浜で開催されます。
白浜の夏を代表するイベントの1つです。
参加申し込みは5月1日までに白浜観光協会までよろしくお願いします。
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★内容【3】…「ありがとう」コラム
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ありがとうシリーズ21「桜の花が咲く頃」
花言葉が好きでいつの頃からかラジオで聴いている。
3月28日の花は「そめい よしの」で花言葉は「素晴らしい美人」だった。
当日の平草原の開花予想は3分咲きで、すでに花見客を迎える舞台や屋台、
ライトアップの準備は万端整っている
小欄が出る頃には満開で、一年で一番の賑わいが、花びらが風に舞う
桜木の下に今年も戻ってくる。
新しい展望台から、陽光穏やかな田辺湾を見下ろし、あちらこちらの
桜花を眺めていると、ふと『さまざまな こと思い出す さくらかな』(芭蕉)
の句と一人の青年のことを思い出した。
丁度、去年のこの時期、統合失調症で悩み苦しんでいた。
思春期から青年期に発症し、放置すると、幻聴や被害妄想などの
思考の混乱が伴う、脳の機能障害の病気であるが就職して半年後に発症し、
退職して故郷で治療を続けていた。
記録していた当時の彼の日記である。
「春は別れと出会いが交差する季節。そんな季節の中で、
私はふわふわしています。ふわふわと自分を見い出せないでいるのです。
社会復帰するのはいつになるのだろうか、焦っても仕方がない事は
十分承知していますが、考えずにはいられません。
自分だけが取り残されているような気がしてならないのです。
目の前にあることから、焦らずじっくりと、コトコトしていくしか、
仕方がないのでしょうね」
「最近体が非常に重たいのです。耳鳴りは相変わらず聞こえまくりだし、
一生眠り続けたいとか、変なことを考えてしまいます。
脳が少し疲れています。ダークサイドに堕ちそうな感じです。
このままでは終われない。
天気と体調が一致してしまうのは私だけですか?
明るい日記を書くことを日々心がけていますが、今日だけは気分が晴れません。
暗い部屋に篭り雨の音だけ聞いています」
だが病気だからと言って座り込んでいられない事情が発生した。
たとえ逆風に身を縮めても、出立しなければならない家庭環境だった。
そして、桜の花がすっかり散った頃、白浜から東京へ向かった。
当時、不安な気持ちを隠すように「待ってろ!!東京」と日記に連日書いている。
その東京で、やっと探し出したパートの仕事も、1カ月で解雇され、
職探しの日々が続いていたが、友人の紹介で現在のIT関連の会社に就職する
ことができ事態は好転した。
彼の特性は、凄まじい向学心と、気持ちを奮い立たせ、プラス発想することで、
体内に体の為になる、薬が作り出され、エーラン神経(快感神経)を
刺激することで、病気を克服していることである。言い換えれば暗示を
かける名人だ。
「皆様。ご心配おかけしました。私は何とか生きています。
最近、統合失調症は安定していますが、新たに肩こりという病気が
持病になりました。これからは肩こりさんともお友達です。
今日は大学のスクーリングに行ってきました。結構過密スケジュールです。
体を壊さないようにします。この世で一番大切なものは、
富や名誉でなく健康です。全ての事が健康である上で実現できます。20.2.16」
「去年の私と今年の私は全然違う。働くことを諦めた時期もあった。
そんな頃と比べると今の私にはパワーがある。就職して半年が過ぎました。
仕事が楽しい。勉強が楽しい。私はここまで健康になりました。
今は生きてることが幸せです。好きな事を仕事にできる喜び。必要とされる事。
5年後のなりたい自分をイメージして、そうなる為には何が必要か。
色々考えたり、感じたり、私は今ここに存在しています。 20.3.24」
時々、現状報告を兼ねて電話をしてくれる。
「貯金も少しできました」そして
「いつの間にか、ありがとうを言うばかりでありがとうと言われることを
何もしていない自分に気付きます」と24歳の彼が言う。
「背負った子に教えられる」とは、このことで、彼の成長と清々しさを感じる。
その彼に「小さな思い出は時の流れの中で消えてしまうが、君が、
歯をくいしばったこと、汗や涙や流したこと、命を賭けて生きたこと、
その誇りを胸に生き続けて欲しい」と励ます。
最近、記憶力が衰え恐ろしい程の頼りなさを、身に覚える時があるが、
何か価値あるものに微力を尽くさなければと背筋を伸ばしてみる。
浜雀
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★内容【4】…素甕先生、熊翁を語る
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■■プロフィール■■
宮本惠司(みやもとけいじ)
1958年生まれ。
主な研究分野は、近世・近代の地方史及び民俗学。
主な著書 「往昔の散歩道」 「和歌山県・田辺地方のことば」
「民話・紀南地方のことばで語る百話」 など
雑賀翁遺稿・素甕文集別稿(一)
『素甕先生、熊翁を語る [仮題] 』
雑賀貞次郎 著
宮本惠司 編
(第15回)
果然「天狗のようだ」といわれ、「天狗さん」略して「天さん」、
それが訛って「テンギャン」となり、テンギャンテンギャンといわれたとう。
紀州の本草家の先輩贈従五位畔田翆山翁が、天狗と称せられたのと偶然にも
揆を一にする。
さて先生は、予備門が学生をしておのおの長ずるところを生かし
延ばすことをなさず、各学科の平均を求めて、代数一科で進級の途を
塞ぐような日本の学校に断念し、当時のインテリ級の若い人たちが、
いずれもあこがれたように海外留学、殊にアメリカへの遊学を希望し、
この年三月十七日知人石井兼楠が東京から帰り、米国へ渡航の志で
あるとの話を聞いてから、いよいよ切なるものがあり、しきりに
両親の許しを求めたが、両親としてはこの上は自宅にいて、
自由に好きな学問をさせることに肚を決めていたので、なかなか
外遊を許しそうになかった。
そこで先生は以上のようにしばしば出歩き、また自家では終日押入の中で
寝たりして、外遊をさせてくれねば納まらぬようにスネてもみ、いろいろ
手を尽くしたのであった。
そんなことが半年も続いた結果、十月十三日父と兄から米国行きの許しが出た。
欣喜雀躍とは、天へものぼる心地とはこのことである。先生は同十五日湯浅へ、
御坊へ、六たび羽山氏へ、しかし今度は、渡米の別れの挨拶である。
十六日入野へ、十七日和歌山へ帰り、それぞれの挨拶を済まし、二十一日
和歌山の料亭あしべ亭に清原彰甫、田中龍湄、細井三郎、喜多幅武三郎、
杉村広太郎、坂井卯三郎、須藤丑彦、東義太郎の各親友を招いて留別の宴を設け、
二十七日同じく松寿亭で前記の諸氏その他の送別宴があり、二十七日和歌山を立ち、
神戸から高砂丸に乗って二十九日横浜着、上陸して東京に入り、同十月三十日付
第一七六五号、外務大臣井上馨の旅行免状を受け、いろいろの準備に前後二ヶ月を
費やし、十二月二十二日横浜発シチー・オブ・ペキン号(三千百二十トン、
船の長さ四百二十八尺、巾四十八尺、一八七四年造、船長ヂャボン、北カロリナ人)
に乗船、中松盛雄、野尻貞一、羽山繁次郎氏らに船内まで見送られ、杉山三郊、
河田鷹、最上広業三氏と同船して、午前十時解 一路アメリカにむかった
(先生ら四名のほか、日本人の密航するもの十二人、箱に入って運ばれたとある)。
(第16回に続く)
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★内容【6】…編集後記
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ヴォンジョルノー!
桜の季節を迎え、新しい門出みなさまいかがでしょうか。
春は別れの季節でもありますが、また出会いの季節でもあります。
心機一転、みなさまも新しい気持ちで過ごしましょう。
アリベデェルチ!
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