[走れ!歩け!挑戦の旅 No.111 2008/05/07]
【18日目・2008年5月7日】
もう最終日になってしまった。この周辺は札所が密集して札所の近
くには駅もある。だからどこでやめても良いので気が楽である。
宿のおかみさんに「ヤマト運輸の営業所を知ってますか」と尋ねた
ら76番の近くにあるという。しかも駅の近くだ。ここで終わると好都
合だ。
これから74番に戻ると言ったら「荷物を置いていきな」と言われそ
うさせてもらった。
74番甲山寺(こうやまじ)に8時28分到着。宿からたったの6分と近い。
6年前と少し違うと思ったら駐車場側に新しい山門ができていた。これ
で車から降りてすぐに境内に入れる。
平日のこの時間だとお遍路さんはまばらだ。境内に座ってスケッチ
しているおばさんがいた。今日はのんびりスケッチできるだろう。
75番善通寺を打ち、宿で荷物を受け取り金刀比羅宮へ向かう。おか
みさんに教えてもらった近道を使って約20分で到着。往復1時間50分か
けて一番上の奥社まで行ってきた。1368段だ。良いトレーニングにな
るぞ。
地元の人からお勧めのうどん屋を2軒紹介してもらった。76番方面な
ので都合よい。15分ほど走って1軒目。なんと臨時休業の札。もう1軒
あるさと思ってさらに5分、まさかの臨時休業。まだ12時30分なので
76番ヘ向かった。
その途中金蔵寺駅に寄った。お寺まで歩いて数分のところにある。
特急が停まらないのでここから帰れるか時刻表のチェックだ。しかし
予想外にも無人駅だった。これではクレジットカードで切符を買えな
い。
駅にある地図でヤマト運輸を探すと、こちらも予想外でお寺の裏に
あった。とりあえず76番金倉寺(こんぞうじ)に行こう。
甲山寺でスケッチしていたおばさんがここでもスケッチしていた。
納経所に行くと珍しく順番待ち。といっても大勢並んでいるのではな
く1人で7〜8冊の納経帳を持ってきている人がいるのだ。しかたなく境
内へ出た。
しばらくするとおそらく同じ理由で納経所から30代後半の女性が出
てきた。どこかのお寺で見かけた女性だ。ちょうど良かったので写真
撮影をお願いすると、「善通寺にもいましたよね?」
彼女は知り合いの車と歩きを混ぜたお遍路さん。
「友人に誘われて80番から始めたの」
「もうじき1周?」
「この周辺だけ、順番もばらばら。今日東京へ帰るんだけどもう少し
行けば86番までつながるの。スタンプラリー感覚よ。」
「どうやって帰るの?」
「夜行バス。知り合いのお母さんに乗り場まで乗せてもらうの」
「僕は新幹線だからそこで自転車を送って終わり」
彼女は地図を開いて、
「次のお寺まで3.8Kmよ。新幹線だってまだ大丈夫じゃない」
「そうだけどそこへ行くとまた次、次ってなっちゃうから」
そんな会話をしてお互い「気をつけて」と言って別れた。
ヤマト運輸に行き5Kmほど離れた特急が停まる多度津駅まで自転車を
取りに来てくれるか尋ねたらOK。多度津まで行こう。
多度津駅は77番道隆寺の近くなので遍路道を進む。すると前方にさ
っきの女性。声をかけると「あれっ、なんでいるの」という感じでび
っくりしていた。事情を説明し、また「気をつけて」と言いお別れし
た。
多度津駅到着は13時55分。自転車の分解作業をしていると「また会
いましたね」とさっきの女性。77番を参拝してからここへ来たのだか
ら歩きもなかなか早いものだ。
「お腹がすいたから食べるところがあると思ってきたんだけど」
特急停車駅だから普通そう思う。
「僕もうどん食べたいと思ったんだけどないんだよね。」
会話は続くものの私は分解作業で大忙し。
「そこの食堂は?」と彼女。分解作業しているすぐ横の怪しげな食堂
で中はまったく見えない。彼女が様子を見に行って、
「ランチは14時までって書いてある。」
「それじゃあもうだめだね」と私。
「ランチ以外なら食べられるのかな」と彼女。
「なんかあるんじゃない。駅の向こうに喫茶店みたいのがあった気は
するけど。」と言って線路を挟んだ逆側を指差した。
「分解作業も大変そうね」
「うん、1時間ぐらいかかるんだ。駅のところに地図があるからお店載
っているんじゃない。」と軽く言ってしまった。
彼女は地図の方へ歩いていった。また戻ってくると思ったが今回は
別れの挨拶をせずにそのまま消えてしまった。
時間があればいっしょに食事して話も聞きたいと思っていたが残念
だ。最後の最後に後悔することをしてしまった。
おわり
5月7日(水) 多度津 本日の走行距離 29.4Km
今回の総走行距離 283.8Km
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