[ A/Styles ] vol.67 儲けの意味
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☆[ A/Styles ] vol.67
◇21世紀を過ごすビジネスパーソンのみなさまへ
発行:大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール
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こんにちは。
ABSの朝倉真希です。
先週末には、ABS恒例の合宿がありました。
どうやったら、参加される方によろこんでもらえるか?
これは、起業と同じですね。
誕生日会、歓送迎会など、色々なイベントで、
参加者のためにはどうすればよいかを常に考える、
というのは、一つの“クセ”ですね。
意外と、起業を成功させられるかどうかは、
“クセ”の問題かもしれませんよ?
■特別セミナーのお知らせです。
普段もやもやと過ごしているあなた、
何かしたいけど、踏み出せないあなた、
このままではいけないと思っているあなた
そんなあなたのための講座です。
『夢を見つけてかなえるためにやるべきこと
〜人生を変革したいあなたが、現状突破の一歩を踏み出せる』
□日程:8月22日(金)19:30〜21:30
□講師:福島正伸 *ゲスト講師予定
★詳細
⇒ http://www.attackers-school.com/site/fukushimasemi.html
■08年第3期の講座ご案内のためのガイダンスが開催されます!
さらに成長をつかみたいあなたへ
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チャンスをつかむ2時間にしてください。
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「 現場の“計数感覚”、トップの“計数感覚” 」
執筆:『会社数字を理解させるプロフェッショナル』千賀秀信氏
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会社数字は、とても重要なのことですが、とっつきにくい、
というイメージを持たれている方も多いようですね。
『会社数字を理解させるプロフェッショナル』千賀秀信氏は、
数字への苦手意識をなくし、会社・事業の経営判断に活かすための
経営者視点での数字の見方を、長年ABSで教えていただいています。
このコラムでは、ストーリー仕立てで、架空の会社の経営活動を
追っています。現場に即して 数字の仕組みをわかりやすくお伝えし、
さらには、数字に現れない部分までを知ることで、会社数字の意味、
そして会社や経営について深く理解していただきたいと思います。
これまでのストーリーは下記のURLからご覧いただけますので、
初めての方は、まずこちらからご覧ください
●バックナンバー
⇒ http://homepage3.nifty.com/maneji/meru1.htm
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◆第19回 儲けの意味
■ハードルは高い
プロジェクトAの計画書を持って、石田部長を交えて会議を行った。
石田部長は、計画書をじっくり見ながらこう言い出した。
「3年間で、売上高営業利益率が5%では低くないかね。
新規事業だから、いろいろな事業リスクを考えると、
最低でも10%〜15%は見込めないと、OKを出せないな」
石田は、さらに続けて、
「受発注ソフトウェア関連の投資額が2億5000万円だが、
ソフト部分が、プロジェクトAの重要ドライバーだから、
もっと投資してもいいのではないかな」
花田が口を開く。
「3社に見積もりを依頼しました。
そして最も低いA社の提案を採用しました。
一番高いC社は、3億5000万でした。
1億の差は、新規に導入するコンピュータの性能の違いと
保守コストの高さが大きく影響しています」
石田は、
「プロジェクトAは、ミナト商事の柱に育てていかなければならない。
基幹部分の初期投資をケチっていては、何も始まらないぞ」
と不満げである。
吉田が発言する
「将来の需要増を考えると、システムの増強、
機器の増強を考えておく必要があります。
C社の提案には、事後のフォロー部分が乗っているようです。
しかし、まず最小の投資で採算がとれるかを見るために、
A社の計画で見積もりました」
石田部長「売上の実現可能性は、どのくらいかね」
売上については、新田が中心に見積もりを出していた。
新田が説明する。
「既存の取引先でどのくらい売上が立つかと
新規の取引先の開拓による売上高予想を基準に、
既存、新規ごとに3つのシナリオを考え、シミュレーションしました。
海外需要は入っていません。実現可能な中間のケースが3年間で
売上高6億です」
石田は
「売上見通しは、C社のシステムを使っても変わらないのかね」
と質問した。
新田 「そうです」
吉田 「C社のシステム提案には、営業支援機能があって、
履歴管理機能を販売状況に合わせて強化できるので、
C社のシステムを使えば、もう少し高い売上を見込めるはずで、
追加システムコストも最低限に抑えられます」
吉田 「これは私の考えですが、新田君と議論して、
まずは確実な線で計画しました」
どうも詰が甘そうで、意見もまとまっていないようである。
■計画の盲点
石田は、さらにこの計画の盲点を指摘した。
「新田君。3年間で利益は出ているが、儲かっていないな。この計画は。
これでは、当初の条件に照らせば、
このプロジェクトに資金提供はできないよ」
新田は、一瞬、石田部長が何を言っているのか理解できなかった。
石田部長は、続けて、
「この計画が適正であるとするよ。初期投資額が2億5000万円だね。
3年間で、営業活動からいくらキャッシュを生んでいる?」
新田は答える。
「税引後営業利益3000万円と投資の償却額1億5000万円で、
1億8000万円です」
新田は、研修の成果が出ているなと感じたその時、新田はハッとした。
新田 「そうか。初期投資2億5000万円を回収できていない」
石田 「いくら足りない?」
新田 「2億5000万円との差、7000万円足りないです」
石田 「7000万円に在庫1000万円を加えれば、8000万円になるね。
みんな、私の提示した3年間で儲からなければという意味を
誤解していたね」
石田は、新田たちスタッフに優しくアドバイスするのであった。
さらに石田は指摘した。
「この見積もりが正しいとしても、実はもっと儲かっていないよ」
Q1:石田の言う8000万円のことを何と呼べばいいだろうか。
Q2:この8000万円は、どの利益概念と一致しますか。
Q3:石田が最後に言った
「この見積もりが正しいとしても、実はもっと儲かっていないよ」
とはどういうことであろうか?
なお6月の問題に対する回答、多数ありがとうございます。
応募された方は、ほとんどの皆さんが、後半に石田部長が述べた
キャッシュフローの回収の視点を指摘されていました。
さらに新規事業ですから、前半で石田部長が述べている収益性の視点も
判断基準として指摘する必要があるでしょう。
一般的な収益性の視点で考えると、
平均投資額(初期投資:5億+3年目の総資産(注1):5億3000万)÷2=5億150
0万円
として、ROI(投下資本利益率)は、3000万÷5億1500万円=5.8%です。
リスクを考慮して、ROIも10%以上必要と考えれば、魅力的な収益性ではないですね。
ROI(5.8%)=売上高経常利益率5%×総資産回転率1.16回(注2)
という収益性分析をしても、
利益率、回転率共に、戦略的に特徴のない数字になっています。
(注1)現金預金4億2000万円+在庫1000万円+未償却額1億
(注2)売上高6億円÷平均投資額5億1500万円=1.16回
千賀氏の著作が発売中です!
◆「会社数字のコツがハッキリわかる本」(ダイヤモンド社)
上記の書籍と同様、会社数字が苦手な人、入門者に最適な本です!
会社数字を勉強するときにはじめに読む本です。
この後に「[新版]経営分析の基本がハッキリわかる本」を読まれると
より理解が進むはずです。
今回で千賀氏の3冊目の著作となりますが、
以下のように、1⇒2⇒3を順に読めば、
ビジネスパーソンに必要な計数感覚の基本が身に付きます。
ぜひ3部作を、一読ください。
1. 決算書の見方のコツを勉強したい入門者向けに
『会社数字のコツがハッキリわかる本』(ダイヤモンド社)
2.経営分析を体系的に勉強したい方に
『[新版]経営分析の基本がハッキリわかる本』(ダイヤモンド社)
3. 営業、人事、開発・企画などの分野ごとに
計数を活用するコツを理解したい方に。
事業計画における計数計画の方法もわかります。
『計数感覚がハッキリわかる本』(ダイヤモンド社)
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◆千賀秀信氏 08年第3期担当講座
「計数マネジメント力基礎講座」
http://www.attackers-school.com/course/sy/keisu/keisu.html
●千賀秀信氏 経歴
マネジメント能力開発研究所 代表
早稲田大学商学部卒業。1977年、株式会社TKC(東証1部)に入社。
財務会計、管理会計、経営シミュレーションシステムなど開発・営業
などを担当。1997年にマネジメント能力開発研究所を設立し、
若手ビジネスパーソン向けの育成のために勉強会活動を主宰。
またベンチャー企業などの事業計画コンサルティング、講演、企業研修、
執筆などで活躍中。中小企業診断士
Webサイト⇒ http://homepage3.nifty.com/maneji/
著書:
『[新版]経営分析の基本がハッキリわかる本』(ダイヤモンド社)
『計数感覚がハッキリわかる本』(ダイヤモンド社)
『会社数字のコツがハッキリわかる本』(ダイヤモンド社)
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儲ける、ということについて、その定義が、経営陣の中で
一致していないと大変ですね。
売上高なのか?利益なのか?キャッシュフローなのか?
はたまた?
「儲ける」ための戦略があやふやになってしまいますね。
◎リンクメルマガ:「語感ジャーナル〜ヒットネームの秘密〜」
⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000227183/
□発行元 :大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール
http://www.attackers-school.com/
□編 集 :朝倉真希
□連絡先 :abs@bbt757.com TEL:03-3239-1410
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