[平成歴史塾 No.25 2008/03/31]
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1.平成歴史塾NO.25 イスラムの歴史(1)
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イスラム・中東世界の重要性が段々に高まってきている。そのイスラム・中東世界
の理解を深めるためには、背景にある宗教や歴史の理解が不可欠である。
イスラムの歴史を考える時に、まず気づかなければいけないことがある。それは
世界史=西洋史ではないということである。今日のような西洋中心の歴史観は、
19世紀のドイツの歴史家ランケが作った。今日のように歴史を西洋史、東洋史、
日本史と分けるやり方も19 世紀にできた体系である。歴史学の体系はその後、
少しも変化せず、専門分野に分かれた視野の狭いものになり全体の体系が見えな
いものになっている。
西洋史は現代エジプト史やパレスチナ史を含まない。しかし、不思議なことに
古代オリエント史は西洋史の一部となっている。東洋史なるものも中国史が中心
となっている。従って、その中間に位置するインド史、イスラム史はエアポケット
状態となり体系的に学ぶ事がない。なかんずくイスラム・中東史は分断されている。
しかし、世界史=西洋史ではない。歴史的に見ると西欧が覇権を握った機関は
むしろ短い。少なくとも17世紀初頭までは非ヨーロッパ社会の方が優位に立っ
ていた。そういう意味では、イスラム・中東史を学ぶ事は重要であると思う。
中東史と言う時、日本人には大きな誤解がある。中東史=アラブ人の歴史ではな
い。中東の歴史はイラン人、アラブ人、トルコ人が基軸となって構成される。
中東圏は文明誕生以来5000年の歴史をもっている。中東の歴史を大きく追って
いくと
1 BC30~BC6 チグリス・ユーフラデス川、ナイル川の文明の繁栄
2 6世紀以前のイラン人が作りあげたペルシャ帝国の中東秩序
3 7世紀以後のイスラム化とアラビア語の普及と中東のアラブ化
4 11世紀以後のトルコ人の覇権と一時的モンゴル人の支配
5 19世紀以後のヨーロッパ諸国の支配
6 第2次大戦後の独立と混迷の時代(パレスチナ紛争、石油利権、イスラム
原理主義の台頭等々)
となる。次回以降順次説明をしていきたい。
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2お問い合わせ先
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