[大江戸不思議草紙 No.186 2008/07/19]
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆2008.07.19◆◇
「大江戸不思議草紙(抜書耳嚢)」---VOL.213----
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第二百十三夜
◆>>> 名君は世のためになるもので棄てるものはない話 <◇
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有徳院様(吉宗公)が、ふと考えたことである。
夏の夕暮れ、軒に群れをなしている蚊を近侍の者に言いつけて、※もじの袋を拵えさせて取らせた。
蚊も少なくなった上に、外科衆にも申しつけて膏薬にし、吸い膏薬として用いさせたが※腫悩を吸うのに効果があった。
とは安藤霜台の語ったことである。
※もじの袋
もじ(麻糸で目を粗く織った布)で作った袋。
※腫悩 あれこれ、腫れたところ
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◆わざわざ膏薬にしなくても、そのまま血を吸わせれば腫れも引くような……。
効能的には怪しいので、ほぼ駄洒落の類かと。
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