[金色の旅人 「風の物語」 第六話 風と雲の旅 9]
【 風の物語 】
第六話
【 風と雲の旅 】
− 9 −
清々しい朝がやってきました。
ルゥネとクラウは穏やかな朝陽の下で目を覚ましました。
「おはよう」
ルゥネはクラウの中で目を覚ましました。
外に出てみると、太陽がちょうど昇り始めたころです。
太陽が昇るにつれて、この草原に色がまた満ちてきます。
夜の間にはひっそりとしていた、草や花たちがまた色鮮やかに輝き始めます。
ルゥネとクラウの瞳は、いっぺんににぎやかになりました。
ルゥネとクラウはしばらくその鮮やかな景色に見とれていました。
季節も場所も忘れて、お互いの温もりとその景色だけがそこにはありました。
それでも季節は流れていきます。
自然と、その速さで。
「そろそろ行こうか」
ルゥネとクラウは、ここからまた旅を始めます。
この花の草原から、あの日のようにルゥネの森へと。
ルゥネとクラウは、急ぐことなく、
でも、確かに別れに向かって旅をしていきました。
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