[語源にまつわるおもしろい話 No.21 2008/04/25]
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語源にまつわるおもしろい話
<第21号>
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みなさん〜〜〜こんにちは!
メイプルと申します。
語源にまつわるあれこれを集めてみました。
今回も見て聞いて触って・・・という五感が生み出した語源を紹介します!
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《大童(おおわらわ)》
「昨日は急に友達が7人も集まっておおわらわだったよ」というふうに使い
ます。
「おおわらわ」というのは「大騒動する」「慌てふためく」と言った意味に
使われますが、「わらわ(童)」が子供という意味だからといって、「おお
わらわ(大童)」が大きな子供を意味するわけではありません。
「童」は「わらわ髪」という髪型からきているのですが、「わらわ髪」とは
おかっぱ頭のことです。
それに対して、長い髪をバッサリ切り落とした髪を「大童」というのです。
昔の武将が、合戦に敗れて、もとどり(髻)がとけてざんばら髪になった
様子を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。
このヘアスタイルを「大童」というのですが、武将の奮闘する様子などから
「大騒動」などの意味に使われるようになったのです。
《カッパ》
カッパは一種の妖怪で、おそらくは誰も見たことがない想像上の生き物です。
しかし、今でも河童は存在すると信じて、探し続けている人もいるそうです。
さて、そのカッパの語源ですが、これはカッパの住処(すみか)と、カッパを
定義する容姿が子供のようであることからきているといわれています。
カッパは4・5歳くらいの子供くらいの身長で、頭に皿があり、そこに水を
蓄えています。
水陸両棲ですが、皿が乾くと死ぬので陸のほうには長くはいられないという
ことになっているようです。
また、手足に水かき、背中には甲羅(こうら)やうろこがあるといいます。
初め、カッパは「河の童」ということで、「カワワラワ」と呼ばれたそうです。
それがなまって「カワワッパ」となり、さらに「カッパ」となったという
ことです。
異論もありますが、これが通説になっているようです。
ところで、すしネタの「きゅうり」のことを「かっぱ」というのはなぜなので
しょう。
よく、「きゅうりはカッパの好物だから」と言われるがこれは真っ赤なウソ
です。
先のほうに花がついているころのきゅうりの形が、頭に皿があるカッパの
ヘアスタイルに似ているから、というのがほんとうの理由です。
《イタチ》
「イタチ」とは、「息絶ち(イタチ)」の意味です。
といっても、イタチはくさい屁をするから、イタチに出くわしたら息を
とめて通り過ぎる・・・などという意味ではありません。
「イタチ」という動物は、獲物を狙うとき、息を止めて忍び寄っていく
のだそうです。
相手に気づかれないように近づいて、一気に襲いかかる習性があるのです。
イタチといえば、屁を思い出すのはなんとも気の毒なことです。
しかし、なんと、屁からくるという説もあるのです。
「イタチ」とは、「屁立ち」のことだというのです。
イタチは窮(きゅう)すると屁をすることから、この名がついたという
のです。
こちらのほうがわかりやすいような気もします。
「イタチ」の語源には、まだ異説があります。
「イタチは何匹か集まって、火を吹くように、気を吹くことがある。だから
『気立ち』が語源である」という説。
また、「イタチは池の魚をかっさらってしまうから、『魚絶ち(イオタチ)』
に由来する」という説。
「イタチは道を横切るとき、ふと立ち止まる習性がある。『行絶ち』が訛って
イタチになった」などという説もあります。
こう並べてみるとどうもイタチの習性というものは人間にとって好ましから
ざるものが多いようです。
《やにわ》
「にこやかに話していると思ったらやにわに殴りかかってきた」といった
ように「やにわに」というのは、「突然」とか「いきなり」という意味で
使われます。
「やにわ」は「矢庭」と書きますが、この字を見てもあまり「突然」という
意味には見えませんね。
ところが、これは当て字でもなんでもなく、ちゃんとその語源に即している
のです。
「庭」というのは、昔は「庭園」といった狭い意味ではなく「家の近くの
場所」と言ったような漠然とした意味があり、そこには矢が飛んでくる
可能性も十分あったのです。
いわば「矢」の射程距離内の場所であるわけです。
突然「矢」が飛んでくるという予想外のハプニングもあるということで、
それをあらわす副詞「やにわに」となったのです。
《「キリギリス」はコオロギ?》
夏目漱石の「坊ちゃん」のなかに、坊ちゃんが生徒からいたずらされて
布団の中にイナゴを入れられた翌日、教室で「このバッタを入れた奴は
誰だ」と追及しようとしたら、「そりゃ、イナゴぞな。もし」と生徒から
したり顔でいなされてしまう場面があります。
自然に親しんでいない都会の人間にとってはイナゴとバッタの区別は
つかないかもしれません。
でも、地方に住んでいる人でも、姿を見れば明らかに違うのに、コオロギと
キリギリスを間違える人がいます。
といっても、これは方言と共通語が入り混じってしまったためです。
たとえば、秋田県や岩手県ではキリギリスをコオロギといい、コオロギの
ことをキリギリスと呼んでいます。
ややこしいはなしですが、地方によってはこのように名前が反対になって
いることも多いのです。
「大辞林」でもキリギリスを引くと「蟋蟀」という漢字が書いてあるので
なんだかおかしな感じがします。
これは、キリギリスがコオロギの古名だったからです。
コオロギの名はキリギリスの鳴く声が、船の櫓(ろ)を漕ぐときのギリギリ
という音に似ていたからです。
だから、江戸時代には吉原に通う二梃だての屋形船のことをキリギリスブネ
といったのでしょう。
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発行者 メイプル
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