[「自分」と「世界」をつなぐ自画像 No.18 2008/06/28]
こんばんは、さなだむしです。
今日は、午後から油絵を一点描きあげました。
暗く、シックながら、本当に自分らしい作品に仕上がりました。
この間も述べた
松井冬子さんの絵やそれに関わる文章などを読んでいると
画家の中には作品に自分の「痛み」をぶつけ、
悲観や苦しみを世界に発信するものもいます。
私自身も意図して自分を出そうとしてはいないのですが、
キャンバスに「自分」は出てきます。
意図はしていないのに、
作品に何かしら「影」が出てくるのが
自分ながら怖い時があります。
絵は生きています。
絵は自分が吹き込んだ魂で
私は特に「痛み」を吹き込みます。
それは「痛み」が自分の歴史であり、
今の自分の穏やかで幸福な生活を
成り立たしている原点だからです。
自分が苦しい時に
支えてくれたいろんな人からの誠意のおかげで
私は自分自身を直視する勇気をもらいました。
見る人には
後味の良いものでなくてもよいから
絵に私自身が直視してきた私の歴史や感情を
見てとってほしいと思っています。
私は自画像を描くとき、鏡の中の自分にみつめられます。
彼女は何かを私に訴えていますが、
それは何を訴えているのかは分かりません。
しかし、私は彼女が言おうとしていることを知りたいのです。
それは単純な興味などではなく、
何か自分にとって、さしせまったものを感じるからです。
中島(2004)の言葉で言えば、
「なぜ、私はこの世に自分の意志ではなく生まれさせられ、
苦しみあえいで生きねばならず、
そしてじきに死んでしまわなければならないのか、
しかしほとんど何もわからないままに」
という理不尽さの中で生きる私たち。
描く過程で私は、
鏡を直視していることによって、
悲しい現実をも率直に直視できそうな自信を持ちます。
そして、その理不尽な使命と闘う自分に、
「それでもこの現実で生きてみせる」
という強い覚悟をさせてくれるのです。
自画像を描き、それを直視している過程は、
そこから何か自分の中の誠実さをはぐくみ、
勇気をもらっている気がするのです。
この続きは来週・・・。
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