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新米女将のひとり言 (ID:3717)
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思いがけず創業82年の日本旅館に嫁いでしまった新米女将が綴るつれづれ日記
女将の仕事、旅館の裏側、お客様のエピソードやお得な旅館の利用方法等など
日本初の旅館の若女将によるメールマガジンです
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発行部数の推移 過去10号分
発行回数発行日時発行部数発行部数の推移 ( 右端は200部 )
第270号 2007/12/23 17:07:15134
 
第271号 2008/01/06 17:56:32132
 
第272号 2008/01/13 18:44:02130
 
第273号 2008/01/27 08:36:01121
 
第274号 2008/02/10 07:34:00121
 
第275号 2008/02/24 11:51:06122
 
第276号 2008/03/23 16:48:58122
 
第277号 2008/04/06 16:45:19116
 
第278号 2008/04/20 13:01:27119
 
第279号 2008/05/04 09:45:00120
 
 
バックナンバー 最新号
第279号 2008/05/04 09:45:00 発行
 
[続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ No.279 2008/05/04]
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
     ■            
     ■       「続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ」
■■■■■■■■■■  
■  ■  ■■■■ ■  新米から一人前へ向かって歩み始めた女将が綴る
  ■   ■     つれづれ日記。
 ■  ■■■■■   経営の悩み、お客様への思い、社員や家族達との
■ ■ ■   ■      かかわり等など。 
  ■ ■■■■■   日本初の旅館の女将によるメ−ルマガジンです。
  ■ ■   ■
  ■ ■■■■■   http://www.monya.co.jp 2008.5.4発行 第217号
                           
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◇やさしさは、またやさしさを呼ぶ◇

98年5月から紋屋に来て、とうとう11年目になりました。前職の百貨店も
足掛け10年でしたから、紋屋のほうが長くなってしまいました。

自覚としては、紋屋より百貨店の方が長いような気がするのですが、
本当にあっという間の10年でした。



先日、あるおなじみ様がいらして、(私が若おかみになったばかりの頃から
いらして下さっている方々です)先日のテレビを観て、

  「おかみさんは、すっかりおかみが板についた。貫禄がついたな。」

と思ったそうです。



自分では分かりませんが、最初の頃の私は見るからに大変そうで、一生懸命さ
はものすごく伝わったそうですが、右も左も分からない感じだったそうです。

そんな私を応援してくださって、ずっとお付き合いして下さってきた。

ありがたいと同時に、恥ずかしさも感じました。

接客の仕事は、それなりにしてきたつもりでも、旅館業はまったく別物。
経営者と言う立場は初めてでしたし、宿泊に来るお客様は、買い物をしに来る
お客様とは、勝手が違って苦労してきました。



最近は、たしかにお客様のことでストレスがたまることは、非常に少なくなり
ました。全体的に、心優しいお客様が増えているのです。私たちが、お子様連
れを中心に、優しいおもてなしに徹底していると、お客様のほうもやさしい方
が増えるのでしょうか。

このごろは、もっぱらストレスは人事のこと。

     人が足りない。

     休みがとれない。

     AさんとBさんがうまくいかない。

     楽しく働いてもらいたいのに、なかなかことがうまく運ばない。


ひとりひとりが、それぞれの事情や感じ方で物を言ってくる。
言うほうは1対1ですが、私はみんなの言ってくることを一人で背負います。

大おかみのように、気にしない、放っておくなんて私には出来そうもない。



前職の時、私はチーフに

  「Sさんはご主人が木曜日お休みなので、たまには木曜日に休みを
   あげたらどうでしょう?」というと、

チーフは、

  「そんなこと考えたら、私が大変だからしないわ。」と言いきりました。

それが、自分を守る手段だったのですね。
紋屋の大おかみもおなじことを良く言っています。


やさしくもあり、そして、たじろがないおかみになれるように、
これから先の10年がまた別の修行。

おかみ業は私の場合、10年ではまだまだ一人前にはなれません。



人事のことでいろいろ悩んでいると非常に疲れますが、おなじみ様のお子さん
が、私に絵を描いてくれたり、ビーズでお花を作ってくれたり、お話したいさ
かりのお子さんたちが、一生懸命話すのを聞いていると非常に癒されます。


小さい子供達の可愛さは格別ですね。



最初は、老人クラブの団体さんしかおなじみ様はいませんでした。

このごろは、最初はそっけなかったお客様も、いつのまにか私のメルマガを読
んでくださるようになっていて、いつごろからだったか、いろんなお話をして
くださる大好きなお客様になっている。

最初、こちらの大失態があってもう2度と来ないだろうと思っていたお客様が、
何度もその後お越し下さって、つい先日、『メルマガは読んでいるんだよ』と
おっしゃってびっくり。


そんなことが最近多くて驚いています。

なので、このごろはお客様には逆に励まされたり、慰められたりしています。

ありがたいことです。


忙しい時期の派遣社員の方に、私が「ストレスで吹き出物がいっぱい出来てし
まって」といったところ、ビタミン剤を持ってきてくれました。

優しい声と話し方は、まわりをやさしい空気にします。


ストレスに負けない強い私になる事も大事ですが、それと同時に、
やはり私はだれにでもやさしい人間でありたい。

まわりに優しい人がいるととてもありがたいと感じるから、
私もそのようでありがたい。


ありがたいありがたいと思っていると、ありがたいことがむこうからやってく
る。辛いことの裏にも、うれしいことありがたいことが潜んでいるから。

いつも些細なことに感謝できる自分でありつづけたい。



優しい気持ちでお迎えしつづけたから、きっとお客さまも優しい方が増えたの
だと思います。

紋屋の従業員達にも、伝わる人と伝わらない人がいるでしょうが、やっぱり
つねにやさしくありたい。

感謝していたい。

最近は、『私がおかみを守る』なんて冗談でも言ってくれる人もいて、驚きな
がらも、なんてありがたいことでしょう!


これからも頼りないながらも、頑張らなくては。


これからの10年もよろしくお願いいたします。



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≪次回予定≫
次号は、2008年5月18日に届けする予定です
                 
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e-mailエッセー「続・新米女将のひとり言/明日へのあゆみ」(隔週日曜発行)
           著  者:高尾葉子  okami@monya.co.jp
          発 行 者:高尾憲資  aruji@monya.co.jp
          発 行 所:季粋の宿 紋 屋  otazune@monya.co.jp
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◆素顔の女将◆

家内を乗せて館山市内を車で走っていた時のこと。
新装オープンの店を車中から見かけた家内が、

   「フランス家具店がオープンするんだぁ」と助手席で言った。

   「こんな田舎で、フランス家具なんて誰が買うんだろうね」と言うと、

   「今は農家の方も裕福だから、買うのよ」と家内が推測する。

大都市でもないのに、商売になるのかなぁと懸念しながら車を走らせ、
後刻、問題の店の前を通った時にその看板をよく見ると、

         『オフィス家具』と書いてある。

“オフィス”と“フランス” えらい違いじゃないか!(by aruji)


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