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発行部数の推移 過去10号分
発行回数発行日時発行部数発行部数の推移 ( 右端は20部 )
第168号 2005/09/29 20:08:3633
 
第169号 2005/12/04 08:27:4328
 
第170号 2006/01/29 10:10:3829
 
第171号 2006/04/02 09:20:1229
 
第172号 2006/06/11 10:44:3125
 
第173号 2006/08/14 11:11:1225
 
第174号 2006/12/18 10:42:3823
 
第175号 2007/07/01 11:32:1721
 
第176号 2007/09/02 08:48:4218
 
第177号 2007/11/23 20:19:4719
 
 
バックナンバー 最新号
第177号 2007/11/23 20:19:47 発行
 
[Create novel  vol_279]
 
―― Vol.00279 ――――――――――――――――――――――――○――
                                              
■創作小説のMailMagazine "circlestar"合併号<不定期発行>
■■
■■■                 Do you like writeing a novel?
■■■■                  We need a creative power!
■■■■■
○■■■■■ Create the world by novel〜小説で世界を創る〜
―――――――――――――――――――――――――――――2007/11/23―     

 ●―【今号のご挨拶】――――――――――――――――――――●

 こんにちは。
 寒くなりましたね〜
 初雪も降り、朝おきるのも辛い季節となってまいりました(^^;
 みなさん、風邪には気をつけてくださ〜〜い!
 
  ========================================================
     自分の中の未知なる創造力を羽ばたかせましょう。
         そこに、新しい物語が生まれます。
  ========================================================

 ●――【目次】――――――――――――――――――●
    _______________ 
  ○ circle ○    
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
  【 かんながら、くして、すばる。】第8回   aim 

  【FANTASY!!】番外編   第1回   ピロ   



 ●――――――――――――――――――――――――●


 ■――――――――――――――――――――――――――――■
   【 かんながら、くして、すばる。 】 第8回
                      aim           
 ■――――――――――――――――――――――――――――■

     かんながら、くして、すばる。     by aim

漆 解けない糸

 他の何かと意思が繋がり、突拍子の無い言動をするたびに、教師や同級生達、
家族から怪訝な視線を向けられると、涼子は悟った。そうなるまでに経た実体
験によって、「怪訝な視線」にもいろいろなものがあり、人によって「恐怖」
であったり「対抗意識」であったりと、バラバラであることも知った。
(……できるだけ、他の子と同じようにしなくちゃ……)
 目立たないように、仲間外れにされないように、何をどうすれば大人に否定
されないかを模索しながら、同じ毎日をこなし続けた。
 同級生達は、いつも自分の失態を待っている。
 父親は、いつも失態を他人から聞いて自分を責める機会を待っている。
 母親は、父親がキレるのを怖れながら、教師からの褒め言葉を待っている。
 教師達は、誰の視線も意識しないで「正しく行動すること」をやたら求める。
(……全部の人を納得させようとするのは、きっと、無理……)
 解っているから、涼子はまず口を閉ざした。発言と積極性が減ったことで、
教師達からの要求が増えた。その大半が「やる気を促す働きかけ」だったので、
涼子は無視して「必ずやるように」と命令されたことだけをこなした。母親が
期待する褒め言葉は激減したが、父親に罵倒される原因が減ったことのほうが、
涼子にとっては重要だった。
 小学五年生に進級する時、三・四年生の担任二人が涼子の内申書に書いた言
葉は、ただ一つ。
「授業に限らず、日常生活全般に対して、積極的に取り組む自立心を育むこと
が、何事にも増して急務である」
 三年生の時の担任も、四年生の時の担任も、涼子の変化を見届けることなく、
他の市へと転任した。一・二年生の時の担任もとっくに転任していたので、そ
れまでの涼子の言動と意思を把握しようと努めていた大人は一人もいなくなり、
内申書だけが彼女の経歴の語り部だった。
「積極的な心を育むのなら、僕に任せてください!」
 職員会で真っ先に発言したのは、体育大学を卒業後、教師歴四年目の若い男
性教諭・南原(なんばら)だった。
「見れば体育は苦手なようですから、僕の指導で克服させます! 苦手を克服
する喜びを知ったら、おのずと積極的になれますよ、必ず!」
 意見はすぐさま決定事項に加わった。
 ──ベテラン教諭が「急務」とまで述べたぐらいだから、一筋縄で片づく問
題児ではあるまい。授業やイベントの準備だけでも大変なのに、そんな問題児
を抱え込むなんて、教師にあるまじきことだけれど、まっぴらごめんだ──
 そんな思いが他の教諭達にあるとも知らず、南原は「頼られている」という
錯覚を、喜び、味わっていた。
「皆、五年生に進級、おめでとう! 僕が担任の南原です!」
 一学期の最初のホームルームで、南原は朗らかに話し始めた。
「僕は君達を一人の人間として対等に接したいから、名字ではなく名前で呼ぶ
ので、あらかじめ覚えておいてほしい。名前が同じ子がいるが、その場合はフ
ルネームで呼ぶか、本人の呼ばれたいニックネームで呼ぶ。だから、君達も僕
のことを教師としてだけでなく、人生の先輩として、何でも相談してほしい。
勿論、相談以外のことも、どんどん話してほしい。よろしく!」
 若くて明るい男性教諭は、たちまちクラスの女子の人気の的となった。それ
を面白く思わない男子もいたが、分け隔てない接し方をされることで、僻みや
妬み以上に憧れが膨らみ、苦手な教科にどんどん取り組み、「凄いぞ! さす
がだな!」と女子達の前で褒められようと努力するようになっていった。
(……どうしてあんなに嬉しがるんだろう……?)
 唯一、涼子だけが、その光景に違和感を感じていた。
 大人と子供は、相いれない生き物だ。大人は自分が子供だったことを忘れる
し、子供は自分が将来大人になることを考えない。大人は子供を「管理」する
ことを義務と考え、子供は大人に「支配」されることに対して時に甘んじ、時
に逆らう本能を持つ。だから、大人と子供が同じ一つのことで共に喜んだり悩
んだりすることなど、あり得ない。
(……先生は、皆が喜んでいるのを見て、自分の指導が成功したと知って、喜
んでいるだけなのに……)
 形ばかりの女友達は数人集まるたびに、「南原先生に褒められちゃったぁ」、
「私だって褒められたも〜ん」などと、キャッキャとはしゃぐ。褒められた事
柄は、授業中に元気に挙手したこととか、嫌いな野菜を残さず給食を食べたこ
ととか、字や絵が上手になったこととか、日常の学校生活のよくある場面の細
々としたことにまで及ぶ。男子達の輪では、体育の時間のドッジボールで活躍
したこととか、教材を運ぶ女子の荷物を半分持って手伝ったこととか、男らし
さを認める褒め言葉を喜ぶ声が多い。そして、男女の別なく、最後には「南原
先生って、他の先生達よりも、ウチらのことをよく見てくれるよね〜」という
言葉と同意の頷きとで締め括られる。
 しかも、叱られたことを家庭で報告する子供は稀だが、褒められたことを報
告する子供は多く、その活き活きとした笑顔を喜ばない親は皆無に等しい。結
果、保護者同士の話も、「南原先生に担任になってもらったら、ウチの子が明
るく素直になった気がする」、「ウチも、ウチも!」という感じで盛り上がる。
 ところが、涼子はまだ南原の方針に馴染めずにいるため、両親に報告するこ
となど特に無く、当然、両親も町内会やスーパーで他の保護者と会っても自慢
話についていけない。そのまま一ヶ月が過ぎる頃からは、さり気なく「今度の
先生はどんな人?」などと尋ねてみても、涼子の反応は「……普通……」の一
言のみとあって、「我が子は問題児なのではないか」という不安と、「家庭内
での躾けを厳しくして問題児ではないようにしなくては」という強迫観念が芽
生え、根付き、涼子に対する父親の叱責と母親の管理が強くなっていった。
「涼子! おい、涼子!」
 南原の声に、涼子は全身をビクッと震わせてから起立姿勢になって硬直した。
「涼子、呼ばれたら即返事!」
「は、はいっ」
 ぼんやりしている間に休憩時間は終わり、帰宅前のホームルームが始まって
いた。同級生は全員席につき、教壇には南原が渋い顔で立っていた。
「涼子、おまえだけだぞ、宿題の作文の提出がまだなのは。早く出せ」
「……あ、……忘れました……」
「声が小さい!」
「……わ、忘れました……」
 南原の言葉を浴びるたび、涼子は無意識のうちに身を強張らせる。
「どうして忘れたんだ!?」
 そして、少しでも心身を守るために本能が反射する。
「……だって、お母さんが入れ忘れたから……」
「はぁ!? おまえ、まだ親に身支度してもらっているのかっ!?」
 南原が声を裏返らせた次の瞬間、教室に四十人分の嘲笑が満ち溢れた。
 半ば呆れ半ば嘲る南原の説教と、遊び仲間の女子達の失笑と苦笑、涼子を避
け気味の男女児童の罵詈雑言は、十分以上続いた。あまりの騒々しさに隣のク
ラスの担任の女性教諭が駆けつけ、南原に静まらせるようにと注意したが、南
原から元凶の説明を返されたので、女性教諭は南原を含めた全員を大声で叱り
つけた。おかげで騒ぎは収まったものの、涼子に対する嘲りは消えない。
「涼子、明日からは自分で自分の身支度ぐらいやって来い。それができないな
ら、保育園からやり直したほうがいいんじゃないか?」
 南原の声に含み笑いが混じってしまい、また騒がしくなりかけたのだが、と
っくの昔、南原の裏声の直後から、涼子は既に全身を紅潮させたまま立ち尽く
すばかりで、どんな音声も思考に浸透していない。

 ──……ワタシハ、皆ニ嗤ワレルタメノ、操リ人形ダッタッケ……──

                             つづく

コメント:執筆ペースが保てず、編集長始め皆様にご迷惑をおかけしてしまい、
     申し訳ありません(平伏)。




 ■――――――――――――――――――――――――――――■
    【FANTASY!!】番外編    第1回
                      ピロ               
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あれから・・・。


 〜序幕〜

 世の中から魔物が消えて数ヶ月。

 政府は『ハンター』の必要性無しとの判断から、『ハンター』関係の全てを

 (職業特権、換金設備、等)廃止した。

 平和な世の中になった様に思えた。

 しかし、人間がいる限りそんなものは幻であった。



 〜第一幕〜 『夢』

 「じゃあ、俺達、行くぜ…」

 「さようなら、ミルさん…」

 後ろ姿で手をあげる男と何度も振り向きながら去って行く少年。

 「待って…!!行かないで…」

 必死になって止めようとする私。でも、何故か思う様に進んでいく事が出来
ずに二人に追いつく事が出来ない。

 手を伸ばす私。闇の中に消えゆく二人。そして――。



 「待って!!」

 何時の間にか泣いていた。何時もの夢。独りになってから見続けている夢。

 『ミルフィーユ=ソフィスケイテッド』は毎日この様にして目覚める。

 『魔のモノ』が斃されて以来、数々の魔道書を読む為にいろんな処へ行った。
僧侶として相応しいだけの呪文をマスターした。後は試験を受けるだけ。

 後は心の問題だけだった。

 今日も良い天気だが、ミルの心の雲は晴れてはくれなかった。



 目指すは『エルサ=シティ』

 魔法に関する全ての試験はここで受ける。魔道に関する力はかなり付けたつ
もりだ。受かる事は間違い無い。でも…。

 旅をする目的が消えてしまいそうで怖い。僧侶になったら私は一箇所に落ち
着いて人々を助けていくだろう。そうなってしまうと『彼』を捜せない。

 ミルは迷っていた。足はエルサに向かっていたが、心は何処かに置きっぱな
しになっていた。そう、あの日、あの時のレイグランドに。


 日が暮れてしまいそうなので、小さな町で宿をとる事にした。あれから食事
もなんとなく美味しくない。惰性で食事を終えて、ベッドへ。

 そこで、何時もの『伝令術』が入る。

 ――ミルフィーユ。調子は如何だ?

 「うん!元気だよ」

 ――そうか。もうすぐエルサに着くんじゃないか?

 「うん。もう少しかな…」

 やはり、あれから娘は元気がない。レイヴァンさんを亡くしてから。

 ジルはそこには出来るだけふれない様にしていた。ミルもそれはわかっていた。

 ――お前なら試験は大丈夫だ。しっかりな。

 「うん。頑張るよ。で、父さんの研究は如何?進んでるの?」

 ――ああ!それならな…。

 親子の会話は夜遅くまで続いた。一つの話題を避けながら…。

 そして、またあの夢を見る――。


第二幕につづく





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 発行者:   いおむ
 発行元:   (C)sizuku 2001 writing in Japan
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