[ぐーたら環境ニュース No.553 2008/05/12]
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ぐーたら環境ニュース No.553 法的拘束力のない削減目標の効果は? 2008.5.12
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京都議定書の第一約束期間は2008年から2012年の5年間ですが、日本の場合は国の
会計年度が4月開始ということもあって4月1日から約束期間に突入ということになって
います。
したがって、約束期間に突入して1か月半ということになりますが、少しはCO2排出量
は減っているのでしょうか?
そして、約束期間の開始をにらんでか、3月末には温暖化防止計画がかけこみ成立しました。
温暖化防止対策法改正も3月に閣議決定されて国会での審議にかけられるようです。
でも、従来方針の再確認のような内容で、新味なし。
でも、「6%達成は可能と思われる」という数字合わせの結論なのですよね。
従来方針の再確認では6%削減が達成できないことは間違いない・・と思いますが、
どうするか?
海外から排出枠という紙切れを買ってくる。
京都クレジットなどという曖昧な表現をしていますが、実際はただのペーパーでしょう。
それを税金を使って国が買ってくる。
民間企業が京都クレジットを使う場合は消費者が負担します(価格に転嫁しますので)。
ちょっと、怒りがふつふつとわきあがってきそうな状況ですね。
で、日本政府は去年12月のバリ会議以来、「セクター別アプローチ」というよく分から
ない、従って、評判のよくない提案を続けていましたが、ついに「ご理解いただくの
は不能」と悟ったのか、今度は
「2050年までに国内排出量を現状比60〜80%削減」という目標をかかげて洞爺湖
サミットに臨む方針を決定したようです。
半世紀後には燃料電池か水素経済か、もっとウルトラCの技術をあてにしているでしょう
か? 現状の20%の排出量でOKという経済社会が到来しますか???
そのうえ、現状というのはサミットの開催される2008年のことでしょうか?
京都議定書の基準年の1990年はどこにいってしまったのでしょうか?
この政策を決定した官僚さんたちのうち(まずは)90%の人たちは2050年には
別世界の住民になっているでしょうから、政策立案者が責任を負うことはない。
となると、法的拘束力のあるシステムにする必要があると思いますが、それは
求めない方針だそうです。
これは既に京都議定書遵守をギブアップしながら、2050年までに国内排出量を06年
比60〜70%削減するというカナダの姿勢と似ていませんか。
誰もが責任をとらない日本の体制は半世紀後も続くのでしょうか?
確かに義務を負いたくない途上国(中国やインド、産油国を含む)。
もはや達成不可能といいたげなアメリカやカナダ。
だけど、本当に豊かと思えるEUはごまかすことなく、2050年までに先進国全体で1990年
比60〜80%削減という明確な数値をあげているのです。
現状比60〜80%削減。
そこに至るロードマップは?
できなかったときの責任は?
水を差すわけではありませんが、今度こそ、今度こそ、国際公約を守れるような
国内政策を練り上げてもらいたいと願っています。
編集:兼平裕子
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